河合克敏「とめはねっ!-鈴里高校書道部- 1巻」
少年サンデーで活躍していた河合克敏氏が
ヤングサンデーに活躍の場を移して始まった新連載が
この書道漫画「とめはねっ!-鈴里高校書道部-」です。
相変わらず読む人を選ばず、健康的で面白い。
マイナージャンルを彷徨わせれば日本一の漫画家さんですね。
「とめはねっ! 1 (1)」河合克敏
カナダ帰りの帰国子女である大江縁は、高校入学直後に
偶然にも書道部の先輩である加茂杏子の着替えを覗いてしまい、
それをきっかけに書道部に入部する事になってしまう。
実は書道部は人数が少なく、このままでは廃部になってしまう所だった。
帰国子女であり、学校で習字もやった事がなかった縁だったが、
徐々に書道に興味を持ち始めていく。
だがその矢先、柔道部の期待の星で縁も憧れていた望月結希が投げ飛ばした
男子が縁に直撃し、利き腕を骨折してしまう…
「ボク、生まれて初めて見ました。ああいうふうに目の前で書道するところ」
「それで……なんというかその……」
女の先輩の着替えを覗いて、尚且つ自分以外の男がいない部に
入れるなんて最高じゃねえか!むしろ妄想じゃねえか!
…なんて叫びは置いておいて「とめはねっ!」の1巻です。
河合克敏氏は少年サンデーを離れ、ヤングサンデーに移籍しましたが、
今作も「河合克敏」という信頼と実績を裏切らない面白さです。
主人公の大江縁はインパクト的には弱いけど憎めない。
「ガッカリ帰国子女」「ガチャピン」などと言われる主人公。
でも書道について何も知らない、読者目線のキャラとして役割は果たしている。
習字をやった事ない日本人って設定は便利ですな。
そして周りを固める女性陣は個性的。
望月結希、日野ひろみ、加茂杏子、三輪詩織。
冒頭で妄想じゃないかと書いてしまいましたが、
実は妄想の入り込む余地がない位に、強い女性ばかり。
個人的には部長の日野ちゃんなどが好きですが、彼女だって、
周りに流されつつも、縁の入部を許し、望月を強引に引き込んでいます。
なんで書道漫画なのにこんなに面白いのか。
これを自分なりに考えてみたんですけど、
やっぱり「徹底的に読者に歩み寄っている」というのが一番の理由だと思う。
この漫画を読んでいて、「絶対に読者を置いてけぼりにしない」という意思が感じられた。
テーマがテーマだけに重要な事だと思う。
青年誌の連載作なんですけど、大人から子供まで楽しめる。
これは作者さんが狙っているのか、染み付いているものなのかは分かりませんが。
ただ、不満なのは掲載ペースかなぁ。
この内容でヤンサンに移籍っていうのは、もしかしたら
もう週刊連載が出来ないからっていうのが真相なのかもしれませんね。
どれだけ長くなるか分かりませんが、今後に期待です。
参考リンク
Wikipedia とめはねっ!-鈴里高校書道部-
2007.05.05 | Comments(2) | Trackback(2) | 漫画(単行本)

