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漫画のレビューとか書いていきたいブログ。
先日、冬目景氏の「イエスタデイをうたって」の記事を書きました。
そこで、「黒鉄」(KuroGaNe)の文庫版が出ている事を知りました。
「黒鉄」は過去に読んでいたのですが、単行本が手元になかったので、
文庫版の1巻をフラーリと買ってみる事にしました。
「黒鉄 (1)」冬目景
この「黒鉄」という作品は、冬目景氏がアフタヌーンや
モーニング(増刊)を中心に発表していた作品です。
人斬り迅鉄と恐れられていた少年が死んだ後、
源吉という男に鋼の体に改造され蘇る。
源吉の個人的な敵討ちに巻き込まれ、源吉は死んだ。
その後、源吉の作った喋る刀、銘刀鋼丸と迅鉄の旅が始まる。
この作品は、とても良いです。
個人的には冬目景氏の作品の中でも、「イエスタデイをうたって」や
「羊のうた」と肩を並べる名作だと思います。
迅鉄は半身機械になってしまった事で声を失います。
でも同じく元々人間だった鋼丸という喋る刀が彼の声を担当してくれます。
迅鉄は半分は機械という設定なので、少々独特なキャラデザだと思います。
そこが少しとっつきにくい感じもしますが、中身は人情味溢れる男なのです。
1巻のエピソードに迅鉄の故郷に帰るものがあります。
そこで、語られる悲しい歴史といったら…
迅鉄は、かつて好きだった女性を守る為に戦いに望みます。
「土になりそこねた亡者は何度でも甦るのさ」
「亡者を連れてな……」
戦いを終えた後、迅鉄は女性に引き止められます。
でも迅鉄は後ろを振り向かず立ち去っていくのです。
「迅鉄は死んだ。幽霊を見たのさ……」という言葉を残し。
それ以降も、迅鉄は自らの過去の罪を償うかのように、
厳しい争いの中に身を置いていきます。
その姿は悲しくもあり、寂しくもあります。
迅鉄以外のレギュラーとして重要な丹も文庫版1巻に登場します。
彼女も悲しい歴史を背負っています。
しかし迅鉄との出会いが彼女を成長させます。
そして、女性なのにも関わらず男装をしている所も見逃せません。
それに元祖ツンデレ的な要素も持っているように思えるかも。
「だ……誰が手当てを頼んだよ。運んでさえもらえばあたし一人で……」
久々に「黒鉄」を読みましたが、本当に面白いですね。
いつになるか分かりませんが、文庫版を揃えようと思います。
最近また冬目景熱が復活してきています。
ハツカネズミの時間も読まなきゃ。
2006.05.30 | Comments(0) | Trackback(0) | 漫画(単行本)
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